治療内容


疼痛対策

鍼治療

当院では鍼灸師による鍼治療もおこなっております。

鍼治療は針を使って乱れた体のバランスを調整し、機能の回復を促す治療です。人には本来病気を治す自然治癒力があります。しかし、ストレスや無理な姿勢を続けることでその自然治癒力を上回る負荷がかかると病気を発症したり、痛みが出てくるのです。

鍼治療はWHO(世界保健機関)でも効果が認められており、有効性があるとされる整形外科領域の疾患にはリウマチ、腰痛、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)、腱鞘炎、むち打ち、神経痛などがあります。

鍼治療

整形外科領域における効果

●痛みを取り除く
●肩こりの解消
●冷えの改善

といった効果が期待できます。

時にはどれだけ検査を行っても異常が見つからないのに、痛みなどの症状がある場合にも鍼治療が有効なことがあります。それは鍼治療の考え方の基本が東洋医学に基づいているからです。通常の診察や検査を行い、診断名をつけて、手術や投薬で治療を行う治療は西洋医学の考え方です。しかし、東洋医学は診断をつけることにこだわらず、体のどの機能に異常をきたしているのかを考えて、その異常を正常に戻していくという考えがもとになっているからです。

鍼治療

鍼治療が痛みをとる機序としては、体に本来ある痛みを抑える作用の活性化や、痛みを抑えるために脳が放出するエンドルフィンの分泌亢進、痛みの神経の遮断、筋肉の緊張緩和、血流改善による免疫力の増加と老廃物の除去などの機序が考えられています。

鍼治療は怖いと思う方もいるかもしれませんが、実際の針の細さは髪の毛程度でとても細い針を使用します。体には360以上のツボがあり、その部分を針で刺激していきます。

目的の部位に刺したあと針を上下や左右などに振動しツボを刺激する方法や、刺したまましばらく置く方法などがあります。針は使い捨てで、衛生面の心配もありません。

鍼治療は治療の選択肢の1つであり、すべての人に行うわけではありませんし、逆に症状や病状によっては行わないほうが良い方もいます。鍼治療を希望される方は診察時にご相談ください。

また、鍼治療と同様に、東洋医学的な考えに基づいて内服薬においても漢方薬を使用することがあります。漢方薬は1つに複数の生薬を含み、体質に合うものを使用すれば、場合によっては期待した以上の効果を発揮することがあります。例えば腰が痛い人に痛みをとる目的で漢方を使用したところ、痛みがとれたばかりか、便秘も改善する、といった具合に複数の臓器で改善を期待することも可能です。

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